庵治石のランクとは?最高級「細目」

庵治石は、特徴的な美しさがあります。

庵治石ならではの美しい多様な色彩


石の分類して、庵治石は花崗岩に分類されます。
そして、花崗岩は石材としての観点から「荒目」「中目」「細目」に分かれます。
庵治石は「中目」「細目」として位置づけられており、きめ細やかな模様が特徴です。
また、庵治石には「班(ふ)」という特徴的な石肌の表情があります。


庵治石細目 (超特級品)

石目の細かさや品のある斑の浮き方に大変バランスのとれた 最高級の細目です。
石目の細かい黒雲母が青黒く、気品ある風合いを醸し出します。
二重のかすり模様が浮きでており、庵治石最大の特長である、斑(ふ)が最も鮮やかに見られます。

庵治石細目 (特級品)

石目が細かく気品ある風合いで、斑の浮き方は控えめなのが特徴です。 目の細かい黒雲母が青黒く、気品ある風合いで、石肌は青黒く「斑」という微妙な 濃淡のまだら模様が出て美しいく、二重のかすり模様が浮きでます。
また、庵治石の最大の特長、斑(ふ)が最も鮮やかに見られます。

庵治石細目 (上級品)

石目が大きく、白っぽく見えます。
また、かすかに斑(ふ)が浮いているように見えます。
上品な風合いがあります。

庵治石中細目

石目の細かさも色合いも細目と中目の中間です。
斑(ふ)は細目ほどではないが、黒口になるとよくわかります。
白口は中目によく似ており、上品な風合いがあります。

庵治石中目

細目に比べて黒雲母の粒子が少なく、細目より白っぽく見えます。
斑(ふ)は細目ほどではないが、黒口になるとよくわかるります。
白御影石に近いが、庵治石特有の上品な風合いがあります。

さらに、庵治石は色合いによって「黒口」や「白口」に分類されます。
深みを持った上品さと斑のバランスの整った黒口が一番人気です。

石像なども庵治石を使ったものがありますが、磨き加工をしていないものでも光があたると美しく光ります。まさにその美しさは庵治石ならではのものです。

トータルすると庵治石は約40種類にも及び、その多様な美しさは人を惹きつけて止みません。
また、その美しさが長く続くのも、庵治石が最高の理由です。

庵治石は、大変優れた機能を持っています。

細工・彫刻の細やかさ


細工や彫刻の細やかさは、石の持つ硬度により左右されます。
柔らかすぎる場合、細かな細工を施すと風化や崩れが進みやすく硬すぎると細工そのものができません。
庵治石の硬度はモース硬度の7に相当し、これは水晶と硬度と同じです。
少々硬く、加工には熟練された技術が必要となりますが、繊細な細工や加工が施せ長く形が崩れません。


風化や変色に強い


第二に、庵治石の持つ吸水性低さが挙げられます。
通常、石の風化や変質は水が原因によるものです。
庵治石は結晶が他の石と比べて細かいため結晶の膨張・縮小率が小さく、あまり水が浸透しません。
また、庵治石は化学変化に強く酸性雨にも強いため、彫られた字が崩れたり、赤茶色に変色したり、艶がなくなりにくいといわれています。

このように墓石としてすばらしい性質をもった庵治石ですが、値段がほかの石材より高いのが玉にキズです、次はなぜ高いのかを見てみましょう



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