墓地取得にかかる費用 お墓実用辞典

墓地を取得するといっても、あくまで「使用権」を取得することであって、土地そのものを買うことではありません。この権利のことを「永代使用権」といい、これを支払うと原則として代々その墓地を使用できることになります。これとは別に、「年間管理費」というのを納める必要があります。これは主に墓地の衛生面の管理、設備の充実や維持などに使われる費用で、毎年支払う義務があります。ここで気をつけなければならないのは、管理費を何年にもわたって滞納すると、永代使用権を取り消される場合があるということです。いわゆる「無縁墓」になってしまうことになります。寺院墓地の場合、公営墓地に比べて、金額的に少々高めですが、単なる管理だけではなく「菩提寺」と「壇家」という関係、つまり内容の深い供養全般のお世話までお願いするわけですから当然のことといえるでしょう。またこれらの費用は個人の都合で立ち退くという場合、一般の賃貸住宅などの場合とは違い、一切返還されません。大切なご先祖様を供養する場所を管理していただく費用ですから、購入の際にはよく金額を確認して、滞納のないようにしましょう。
 
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